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京都の洋館(第九回)洋館の宝庫 同志社大学

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今回は、京都の洋館シリーズ第九回、同志社大学特集です。
同志社大学は、ご存知のように新島襄が設立した京都の私立大学です。
京都を代表する洋館が烏丸今出川キャンパスにあります。

彰学館(1884,明治17年)重要文化財
現存する煉瓦造りの建物では京都市内最古です。
設計はアメリカン・ボード宣教師のグリーン。
外観アメリカン・ゴシック調です。


正面





真横





同志社礼拝堂(1886,明治19年)重要文化財
プロテスタント教会の煉瓦造り礼拝堂では、現存するなかでは最古の建物です。
設計はグリーンです。





真横










ハリス理化学館(1890,明治23年)重要文化財
イギリス人建築家ハンセルの設計です。










クラーク記念館(1893,明治26年)重要文化財
ドイツ人建築家ゼールの設計です。










有終館(1885,明治18年)重要文化財
設計はグリーンです。











有終館の近くにありました。






致遠館(1916,大正5年)
設計はヴォーリズ建築事務所、登録有形文化財









啓明館(1920,大正9年)
設計はヴォーリズ、西側から見るとかなりの大建築です。



















同志社新島遺品庫、旧図書貴重品庫(1942,昭和17年)











同志社アーモスト館(1932、昭和7年)
W・M・ヴォーリズ設計、登録有形文化財です。
建物名前は、新島襄がアメリカ時代にお世話になったアーモスト大学に因んでいます。
この洋館は学生寮として使われたそうです。























京都の洋館(第十回)同志社女子大、他

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京都の洋館第十回は、前日の同志社大学に隣接する同志社女子大学です。

栄光館(1932,昭和7年)
同志社女子大のシンボル的建物です。
六角の塔屋が目をひきます。
設計は武田五一です。










ジェームズ館(1919,大正2年)
これも設計は武田五一です。










デントン館(1955,昭和30年)
比較的新しい建物です。











同志社大学フレンドピースハウス(1887,明治20年)
旧同志社の宣教医J.C.ペリー邸で 登録有形文化財です。
神戸の異人館を見ているようです。
上京区寺町通石薬師下る染殿町、京都御苑の東側です。















同志社の創立者、新島襄と妻・八重の私邸(1878、明治11年)
木造2階建ての和風建築に洋風の手法を取りいれた建物。1985年、
京都市指定有形文化財















フレンドピースハウスと新島襄と妻・八重の私邸は、同志社大学・女子大学キャンパスから少し離れています。
それぞれ京都御苑に隣接していてよく通る場所ですが、 フレンドピースハウスは今回まで気付きませんでした。
同志社大学構内は一般観光客も見学できますので、洋館めぐりにはお薦めスポットです。


小さな秋さがし 嵯峨野散策 案山子立つ

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この間、京都の洋館めぐりが続きましたので、少し息抜きに嵯峨野散策です。

今の落柿舎です。
百日紅がまだ見頃ですが、緑が少しずつ初秋の色に変わりつつあります。





落柿舎から見える比叡山の景色
青空がとてもきれいです。
今はオフシーズンでしょうか、出会う観光客も多くありません。





祇王寺に向かう道中に見つけたススキ
ススキを見ると初秋だと実感します。





祇王寺に入ります。





いつものように美しい青苔が迎えてくれます。































前日の風雨で大量の葉が落ち、きれいに清掃する方々です。
いつもは拝観時間までに終えるのですが、落葉が多すぎたようです。
二人がかりで苔の上を掃いています。





草庵の上が少し色づいています。





女郎花







落葉一枚





タマアジサイ





北嵯峨の景色です。
稲穂が黄金色になりつつあります。
早ければ来月にも稲刈りでしょうか。





毎年恒例の案山子、もう立ちました。
















青空がとてもきれいな北嵯峨です。





広沢池





キバナコスコスが咲いています。





蝶とキバナコスコス













京都の洋館(第十一回)

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京都の洋館シリーズも十一回目となりました。

高野第三住宅集会所・管理事務所(1908,明治41年)
旧鐘淵紡績京都工場、設計は横河工務所
1975(昭和50年)に紡績工場が閉鎖となり、1981(昭和56年)に住宅公団が分譲住宅しました。工場部分で残っていたボイラー室を改造した集会所・管理事務所です。
明治京都の近代遺産の一つと言えます。
煉瓦がとても魅力的です。左京区高野東開町









































元立誠小学校(1928,昭和3年)
京都木屋町通りの中心に位置しています。(四条通り木屋町上ル)
角倉了以が開削し、森鴎外が「高瀬川」を描いた、高瀬川にかかる橋が玄関口です。
アーチ型の玄関など凝った意匠が特徴的です。
小学校は1993年に閉校となり、以後は自治会行事やイベントの拠点として活用されています。
ここは日本映画原地でもあります。


















寿ビルデイング(1927,昭和2年)
旧銀行で昭和恐慌のあおりを受けて倒産しました。
現在はGALLERY GALLERYが入っています。
下京区河原町通り四条下ル東側。















京都芸術センター(1931,昭和6年)
旧明倫小学校で、2000年に芸術センターとしてオープンしたものです。
設計は京都市営繕課、鉄筋コンクリート造りです。
公立小学校はどこも画一的な造りが多いのですが、京都は近世からコミュニティが小学校を支えていました。祇園祭を支える京都町衆の伝統を誇る建物になっています。
中京区室町通り蛸薬師下ル











京都聖マリア教会礼拝堂(2000,平成12)
旧礼拝堂は、1911(明治45)に建てられたレンガ造りの風格ある建物でした。
いつも前を通ると圧倒されるような存在感がありました。
しかし、老朽化と阪神大震災で大打撃を受けて、新しく建て替えられたものです。










幼稚園












京都の洋館(第十二回)京都大学

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京都の洋館第十二回目は、京大特集です。
京都大学も古い洋館が多く残っています。

京大正門(1893,明治26年)
設計は山口半六、久留正道です。















京都大学百周年時計台記念館(1925,大正14年)
設計は武田五一(京都帝国大学営繕課)、鉄筋コンクリート造りです。
京大を代表する建築物です。















旧石油化学教室本館(1898,明治31年)
設計は山本治兵衛、増築の一部は永瀬狂三、レンガ造り二階建
この建物は「別名ノーベル賞の館」と呼ばれています。
湯川秀樹、朝永振一郎、福井謙一が学んだことから付けられているそうです。














留学生ラウンジ「きずな」(1916,大正5年)
旧理学部教室、設計は永瀬狂三、山本治兵衛。
レンガ造りの平建です。










京大法経本部(1933,昭和8年)
設計は大倉三郎、内藤資忠





尊攘堂(1903,明治36年)




















京都大学文学部陳列館(1914,大正3年)
設計は永瀬狂三、山本治兵衛、レンガ造り二階建
















工学部土木工学教室本館(1917,大正6年)
設計は永瀬狂三、山本治兵衛。
大正期京大レンガ造りの代表作です。










工学部建築学教室本館(1922,大正11年)
設計は武田五一、京大最初の鉄筋コンクリート造りです。










工学部3第号館(1891,明治33年)
設計は山本治兵衛、永瀬狂三。
玄関だけ保存したレンガ造りです。






以上は本部構内です。
次回、本部構内以外の建物を紹介します。






ナンバンギセル開花、季節の花

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台風一過、数日は青空に恵まれましたが、その後は曇りや雨続きです。
秋雨前線の影響だそうですが、しばらくは不安定な天気が続きそうです。
昨日も朝から降り続き、いつまでも降りやまないので、雨の中散策にでました。

ナンバンギセルが咲いているというので早速植物園に向かいます。

ナンバンギセル 別名オモイグサ(思草)
南蛮煙管に似ていることからの命名でしょうか。
古くは万葉集にも登場する、一年草の寄生植物です。
この植物、自分では葉緑素を持たず光合成は行わないのです。
それで他の植物、ここではススキに寄生しています。

『道の辺の、尾花(をばな)が下の、思ひ草、今さらさらに、何をか思はむ』 (万葉集巻十)

尾花はススキです。
道端の尾花の元に咲いている思ひ草のように、いまさら、何を思い悩んだりしま しょう。あなたのことだけ想っています。という意味のようです。

私はこの歌からは想像できないですが、、、、、。










ナンバンギセル以外の草花もお届けします。

スズムシバナ















ハクサンフウロ





カリガネソウ





ハギ





キレンゲショウマ





フジカンゾウ





ハクサンシャジン





フジカンゾウ





トウテイラン





タマノカンザシ





アザミ





カラマツソウ





オミナエシ(女郎花)





ヤブラン





彼岸花に似ています。彼岸花科です。
リコリス・ジュソニアナ










ツリガネニンジン





キンミズヒキ





シュウカイドウ





イセハナビ





秋といえば、栗もいいですね。





キノコがアチコチに生えてきました。





あんパンと見間違うようです。






途中、ドシャブリの強い雨が降ってきました。
雨宿りする場所がなかったので、大木の下で雨宿りです。
出かけるときは小雨だったので、雨靴ではなくスニーカーです。
結局びしょ濡れになってしまった昨日の散策でした。






京都の洋館(第十三回)京都大学ー2

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第十三回は京都大学の続きです。
本部構内以外の洋館を紹介します。

[吉田南構内]

正門と門衛所(1897年、明治30年)















[北部構内]

旧農学部附属演習林事務室(1931,昭和6年)
設計は大倉三郎です。
スペイン瓦・バンガロー風の建物、外周、中庭にベランダを配する。




















農学部表門・門衛所(1924,大正13年)
設計は森田慶一、コンクリート造り。
国の登録有形文化財です。





[医学部構内]

京大医学プラザ(1914,大正3年)
旧京都帝国大学生理学教室研究所です。
設計は山本治兵衛、永瀬狂三
左京区吉田橘町















医学部資料館 旧解剖学講堂(1902,明治35年)
木造平屋建の建築物で、京大歴史的建造物に指定されています。
設計は山本治兵衛





正面の方にまわります。














医学部図書館第二書庫 旧解剖学教室標本室(1901,明治34年)
設計は京都帝国大学営繕課の山本治兵衛
医学部で最初に竣工した建物です。










京都の洋館シリーズ、今回で100棟を越えました。
まだもう少しありますので、続けます。



レオナルド・ダ・ヴィンチ「アンギアーリの戦い」展

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先日妻と、読者の方々から好評を受けていた、「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション 」を観に行きました。
このシリーズは毎回観ていますが、期待を裏切らないハラハラのアクションもので好きです。





映画の帰り、京都文化博物館の『レオナルド・ダ・ヴィンチと「アンギアーリの戦い展』に寄りました。

この作品は、レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の戦争壁画の大作、その下絵と考えられる油彩画です。「タヴォラ・ドーリア」(ドーリア家の板絵)と呼ばれ、16世紀初頭に描かれた戦士たちの戦いの図といわれています。
日曜美術館でも取り上げられましたので、紹介します。





レオナルドが壁画に取り組んだのは1503年、「モナリザ」と同じ円熟期です。
しかし完成することなく、歴史の闇に消えた大作です。

描かれているのは、フィレンツェが宿敵ミラノを破った「アンギアーリの戦い」です。
当時のフィレンツェ政庁舎であったヴェッキオ宮殿の大会議室の壁を飾るはずでした。
しかもその横には、ミケランジェロが別の戦争画を描くことにもなっていました。









この絵は科学的なち調査の結果、技法や材料は16世紀前半と判明しました。
しかし、度重なる修復で騎士の体の一部や馬の足がオリジナル部分が削られた箇所があります。
レオナルドの直筆かどうかは結論がでていません。

レオナルドの「アンギアーリの戦い」に関する素描
軍旗を奪い合い、両軍入り乱れて争う場面です。





ペドレッテイによる全体構想復元図





ミケランジェロ『カッシーナの戦い』下絵模写
勇壮な戦いの場面ではなく、突然の敵の襲来で水浴びしていた兵士たちが慌てふためくさまを描こうとしています。
裸体彫刻の見本のような作品です。





それ以前のアンギアーリの戦い(1420年)の絵(1460年代前半)
様式的で装飾的な絵です。















それに対してレオナルドの下絵は、リアルな戦場の臨場感があります。
生死をかけて戦う兵士の形相があります。






しかしこの大作は完成することはありませんでした。
技術的な失敗という指摘もあります。
しかし、後に多くの画家がアンギアーリの戦いの模写をします。

ルーベンス『アンギアーリの戦い』模写





ロレンツオ・ザッキア『アンギアーリの戦い』模写





その他の画家もレオナルドの絵に学ぼうと模写したのです。





レオナルドの「アンギアーリの戦い」は完成しませんでしたが、後の画家たちに多大な影響を与えたのは間違いありません。
展示会ではそのことがよくわかる内容です。

なお、この展示会は東京富士美術館(八王子)を経て、京都で開催中(8/22ー11/23)ですが、京都の後は宮城県美術館(2016,3/19ー5/29)へ巡回します。




小さな秋 真如堂

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洋館めぐりの途中、真如堂に寄りました。
真如堂は京都の紅葉の名所で、紅葉シーズン中、境内はおおぜいの人で埋まります。
九月に入ったばかりで紅葉にはほど遠いですが、少しだけ秋の気配が訪れています。


通称赤門です。
心なしか門の向こうが色づいているような、、、。





赤門を越えたところからの景色
やはり、少し色づいています。





駐車場も一部紅葉しています。





本堂に向かう階段の参道は濃い緑です。






三重塔の左の大木も色づいています。





色づいているのは花の木です。





本堂の周囲は当然ながらまだまだです。
















それでも一部紅葉しています。





芙蓉が見頃です。




















シロシキブです。










真如堂近くのハギがきれいな寺院の白ハギが咲き始めです。



















秋探し 嵐山嵯峨野散策

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秋雨前線が居座ったのでしょうか、あいにくの空模様続きです。
今にも雨になりそうな天気ですが、嵐山嵯峨野散策にでかけました。
私の散策コースはいつも決まっていますので、同じような景色撮影ですが、
九月初旬、京都観光に来たつもりでご覧いただけたらと思います。


散策の出発は渡月小橋(渡月橋の南の橋)です。
この間の長雨で大堰川の水量が増え、しかも濁っています。





いつもの定番スポットから撮影です。





今の嵐山の色具合、あと二ヶ月もすれば錦に色づきます。





大堰川に野鳥がとまっています。カワウでしょうか。
この流れでは魚はとれないでしょうね。










今年オープンした〔翠嵐〕というホテルです。
かなりお高め宿泊料金のようですよ。
入り口付近が少し色づいています。





天龍寺です。










少しですが色づき始めています。




















選佛場前も少し色づいています。











天龍寺の放生池、まだハスがいくつか咲いていました。










天龍寺から竹林の道に歩きます。
時間は8時半、出会うほとんどは外国人です。
皆さん、この景色を撮影しています。












竹林から常寂光寺に向かいます。





小倉池の周りに野鳥撮影の方々がいます。
皆さん大きなカメラで撮影されているので、私も彼らの視線の先を撮影です。
カワセミです。手持ちで少しぶれましたが何とか撮影できました。





シュウカイドウです。





初秋の花、ハギも咲いています。











常寂光寺に着きましたが、まだ門が開いていないので、その奥の蓮池に向かいます。
まだハスが咲いていました。















常寂光寺は次回お届けします。



京都の洋館(第十四回)

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本日二本目です。京都の洋館シリーズ第十四回です。

聖トマス学院(1923,大正12年)
設計は武田五一です。
明治から大正にかけて関西を代表する棉業商だった山口玄洞の住宅でした。
印象的な車寄せがある武田五一の代表建築の一つです。
スパニッシュ風ですが、玄関まわりはアール・デコのようでもあります。
敷地内には駐車場になっているようです。
建物の痛みがひどく、悲しい気持ちになりました。
いつ取り壊されるかわかりませんので、画像は多くなりますが掲載します。
京都府立病院の駐車場に隣接しています。















特徴的なデザインの玄関です。










玄関灯ですが、照明はついていません。





玄関前の建築物





書庫でしょうか。





建物の裏です。










中庭は雑草だらけです。





建物の北側もガレージです。
北側から見た景色です。











ギャラリー工房・チェリ 旧徳力彦之助邸(1937,昭和12年)
設計は徳力彦之助、国の登録有形文化財です。
徳力彦之助が英国客船の内装部材を購入し自ら設計した住宅兼アトリエ
京都市右京区太秦組石町、広隆寺の信号を南に下がったところにあります。


























日本聖公会京都聖三一教会(1930,昭和5年)
木造の教会建築で国の登録有形文化財に指定されています。
信徒の画家、園部秀治がデザインし、米人宣教師建築家バーガミニーが実施設計。
階下が幼稚園、階上が礼拝堂のなっている。
京都市中京区聚楽廻中町





















秋探し散策 常寂光寺

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秋探し 嵐山嵯峨野散策の続きです。
常寂光寺は私の好きなところで、年に何度も訪れます。
特に青紅葉、秋の紅葉は格別ですが、一年を通して青苔の美しさが魅力的です。


総門を入り、拝観受付から仁王門の景色です。





仁王門をくぐると、本堂に向かう階段です。





階段を登る途中、キノコ発見





階段中腹からの仁王門の景色






登りきって、京都市内眺望





本堂庭園





多宝塔に向かう途中の竹林











石仏です。





江戸時代創建の多宝塔





今年も多宝塔の周囲は少し色づいています。










秋ツツジでしょうか。





キノコはあちこちで見かけます。





長い間、建て替え中の本堂ですが、かなり進んでいるようです。





寺務所前の白ハギも開花し始めです。





まだセンノウが咲いています。





鐘楼






四阿(休憩所)





私が好きなスポット










この間の長雨でたっぷり水を蓄えた青苔





庭園に咲いていた花です。





コハギボウシ





ハクサンシャジンですかね。





落葉一枚





ヤカシャクヤクの実





うれしい発見です。
ホトドギスが咲いていました。
















ここへ来ていつも気になっているのがあります。
建物(舟小屋)の天井に舟があるのです。






簑もあります。
常寂光寺も嵯峨野出身の角倉了以の土地だったそうで、大堰川開削の際、
寺からもお手伝いが出たそうです。






常寂光寺をでると目に入ってきたススキ





少しずつ秋の気配を感じる今日この頃です。
皆様のお住まいのところでは、どこまで秋は来ていますでしょうか。

京都の洋館(第十五回)

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本日も二回目の投稿になります。
京都の洋館シリーズも十五回になりました。

京都中央信用金庫東五条支店(1924,大正13年)
旧村井銀行五条支店で、レンガ石貼りです。
同行祇園支店とよく似たデザインです。設計は吉永長一と同じです。











フランソワ喫茶店(1941,昭和16年)
設計は当時京都大学に留学していたイタリア人のベンチペニ、国登録有形文化財です。
京都の知識人のサロンとして長年親しまれてきた、老舗喫茶店。
木造二階建の伝統的町屋を昭和16年に洋風に改築した建物です。
京都市下京区西木屋町通り四条下ル船頭町


























平楽寺書店(1927,昭和2年)
からきや工務店の設計施工、国登録有形文化財です。
仏教関係の学術書を扱う老舗出版社。
2~3階を貫くトスカナ式のジャイアントオーダーが外観の特徴です。
中京区東洞院三条上ル




















京都会館別館(1931,昭和6年)
洋館というより、和風洋館でしょうか。
現在京都会館本館が建て替え工事中です。
設計は京都市営繕課
左京区岡崎最勝寺町












京都府警察本部(1929,昭和4年)
設計は京都府営繕課です。













救世軍京都小隊(1935,昭和10年)
設計はヴォーリズ
京都市下京区四条通り富小路下ル 徳正寺町
改築されていますが、ヴォーリズの雰囲気がまだ残っています。

















加納洋服店(1927,昭和2年)
設計は不詳です。
創業は大正8年のハンドメイドオーダーのテイラーです。
京都市中京区寺町通り御池上ル本能寺前町







散策 鷹峯 光悦寺、源光庵、常照寺

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一昨日、久しぶりの青空です。
向かったのは洛北鷹峯、紅葉の美しいところです。
昨年は源光庵がJRの「そうだ 京都行こう」に採用されたこともあり、異常なくらい混雑していました。
今年は少し落ち着いて欲しいものです。

まずは光悦寺、本阿弥光悦の墓碑があります。





入り口門をくぐった景色





中門です。





参道の土壁に朝陽を受け、木々の影が映りこんでいます。





石畳の参道が続きます。





少しですが、色づいているようです。










江戸時代の鐘楼





駐車場から見える鷹ケ峯三山のひとつ





一番色づいています。











源光庵行く前に寄り道し、北山杉を一枚。





源光庵です。
昨年の異常な混雑がうそのようです。










ススキがきれいです。





北山杉と鐘楼





白ムクゲ





次に向かったのは、常照寺です。
吉野太夫が寄進っした門が有名です。紅葉もきれいなところです。





本堂前






ここはまだまだ一面の緑です。





鷹峯街道の途中、紅葉している一本発見、TOKYU. Harvest. Clubの玄関アプローチです。










以前紹介しましたが、豊臣秀吉が京都改造で築いた御土居です。










紅葉シーズンにまた訪れます。




初秋の散策 法然院、安楽寺、永観堂

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八月の猛暑がうそのように涼しくなった九月です。
日課の散策、向かったのは七月末に訪れた法然院です。
コースは法然院→安楽寺→永観堂です。
少しは初秋を感じれるでしょうか。


いつもの薄暗い参道です。





茅葺き山門から大きな旅行スーツケースを引きずった旅行客が出てきました。










さあ、今回の白砂壇の模様はどうでしょうか。





白砂壇に描かれるのは必ず、水模様です。
水の砂壇の間を通ることで、心身を清める意味合いがあります。





こちらは、水の流れに浮かぶ月でしょうか。





前回(7/末)はこんな白砂壇でした。水の流れだけです。






手水鉢





青苔はきれいです。





本堂に向かいます。





お地蔵様です。





本堂です。






可愛いキノコ発見






本堂からの帰り道
茅葺き門の上が少し色づいています。










石段に落葉一枚





野鳥ですが、名前はちょっとわかりません。





蝶が朝露を吸っているのでしょうか。





安楽寺です。
ここも紅葉シーズンが楽しみなところです。





次に向かったのは、京都の紅葉の名所永観堂です。





総門をくぐると色づいた木が見えます。











境内の中です。











また紅葉シーズンには訪れます。
その時は美しい紅葉をお届けできると思います。





秋の桜開花、季節の草花(秋の七草)

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今日は台風18号による大雨が心配です。
大きな災害が出ないことを祈りたいです。皆様もどうぞご注意ください。

最近は秋雨前線に居座られたようで、雨や曇り続きです。
一昨日朝、ひさしぶりに妻と一緒に植物園にでかけました。
涼しいくらいの朝で、長袖ポロシャツに着替えました。

秋の桜(コスモスではありません)、正真正銘の秋に咲く桜の開花チェックです。
秋に咲く品種は十月桜、子福桜などありますが、昨日開花していたのは、
アーコレードという品種です。
イギリスで作られた品種で、ベニヤマザクラとコヒガンの交配種です。
イギリスでは秋は咲きませんが、日本では春と秋に咲くのです。
一昨日は5,6輪咲いていました。

アーコレード
















十月桜と子福桜はまだでした。
園内を歩きながら撮影した草花をお届けします。
秋の七草いくつ見つけられるでしょうか。


スズムシバナ
あちこちに咲いています。









まだヒオウギが咲いています。





ゲンノショウコ





カリガネソウにモンキチョウ
羽が傷んで可哀想です。





ツリフネソウも残っています。










ヤブミョウガ





ユキミバナ
スズムシバナに似ていますが、かなりこぶりです。





オミナエシ(秋の七草)






ムラサキシキブ






鳥に啄まれた柿





センニンソウ











ヤブラン





キノコがあちこち生えています。





イセハナビ





フジカンゾウ





ヤブハギ





ハギ(秋の七草)にモンキチョウ





シロバナ彼岸花
赤ももう少しで開花しそうです。





シュウメイギク





秋咲きスノーフレーク





ユウスゲ





ススキ(秋の七草)










フジバカマ(秋の七草)も咲いています。
私はこの花を見ると秋を実感します。










オミナエシに蝶々










ミソバハマゴウ






秋の七草、四種類お届けしました。
桔梗も咲いていましたが、撮影し忘れました。
桜と秋の七草、変な取り合わせですね。

京都の洋館(第十六回)京都府庁旧本館特集

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昨日の台風18号、京都はほとんど被害がなかったようですが、
静岡県浜松や関東地方に大雨被害が出たのに驚きました。
皆様のお住まいのところは被害がでなかったでしょうか。
昨日はさすがに散策をお休みしました。

京都の洋館シリーズの第十六回として、京都府庁旧本館(重要文化財)と旧議場をお届けします。


旧本館(1904,明治37年)
1971,昭和46年まで京都府庁本館として、現在も執務室や会議室として使用されています。
創建時の姿をとどめる現行の官公庁建物としては日本で最も古く、
2004年に国の重要文化財に指定されました。
京都府京都市上京区下立売通釜座 設計は松室重光です。


京都府庁旧本館正面










車寄せと正面玄関





正面玄関を入ったところ










知事室がある二階に続く階段









公開中の知事室前





中に入ると係の方が案内してくれます。





まずは旧知事室です。
二階の南東角にあり、東の窓から比叡山を望むロケーションです。
1905、明治38年から1971,昭和46年まで,24人の知事が使用しました。





知事の執務机から見える景色





知事室の天井照明





知事室に隣接する旧食堂・旧応接室





別角度から





部長級役員の登庁、退庁を知らせる物です。






暖炉





天井照明





正庁
旧本館のシンボル的な部屋です。
数多くの公式行事や式典が行われてきました。
府庁内に内務省の臨時事務所が置かれた、大正天皇や昭和天皇の即位の礼の際に、
臨時閣議がここで開催されています。
また、人類初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンが来庁(昭和37)の際には、
バルコニーから府民の歓迎に応えたそうです。










二階通路
実はこの通路で映画「日本でいちばん長い日」が撮影されています。














二階から中庭を見た景色





中庭です。
春は枝垂れ桜が咲き誇ります。





旧議場
旧本館の北側につき出す形になっています。





議場内に入ります。
ここも係の方が説明してくださいます。
旧議場は1905,明治38年から1969,昭和44年まで府議会が使用していました。
二階までの吹き抜けで、一階は議長、理事席、議員席となっており、
二階が傍聴席です。
議員数は現在と同じ60名ですが、座席はずいぶん狭い印象をもちました。










傍聴席





意匠も凝っています。




















一階通路











府庁旧本館の案内図です。











旧本館に入るとたちまち明治の空気間に浸ることができます。
重要な文化財ですが、自由に見学できる貴重な建築物です。

旧議場は現在整備中ですが、来年4月くらいには完成するようです。
その時は傍聴席に上がれるようです。楽しみです。














お知らせ

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体調を崩し、緊急入院しました。
コメントのお返し、申し訳ございませんが後日にさせていただきます。





まだ入院中ですが、萩の寺常林寺と梨木神社

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まだ入院中ですが、昨日主治医の許可を得て外出してきました。
病院の朝食(食パン、サラダ、牛乳、ゼリー)を摂った後、妻に付き添ってもらい、
向かったのは出町柳の萩の寺として有名な常林寺です。
幕末に勝海舟が海軍伝習生として、長崎や神戸に行く際の宿坊としていたことでも知られています。





境内は狭いですが、一面の萩です。
ちょうど見頃でしょうか。
萩にススキ、初秋の景色です。















白萩もきれいです。















ふと地面に目をやると彼岸花が咲いています。





まだムクゲもきれいに咲いています。





出町柳の鴨川三角州です。
鴨川と高野川が合流しています。





鴨川に置かれた石畳、渡ると対岸にいけます。






次に向かったのは、以前のブログでも紹介した萩の宮 梨木神社です。
ここも京都では萩の名所として有名です。
毎年この時期に「萩まつり」(今年は9/19ー23)が開催されます。
初日は『府市民俳句大会』(参加自由1,000円)もあり、俳句は萩の枝に吊るされます。
昨日は初日で早い時間帯でしたので、まだ俳句は少なかったです。


大鳥居の前の萩





以前も書きましたが、下鴨神社同様、境内の一部を民間マンションに借地しました。
その結果、大鳥居と次の鳥居の間にマンションができ、馴染めない景色になってしまいました。





鳥居の横には晩春の花、山吹が咲いていました。





大鳥居からマンションの横を通ったところに二ノ鳥居があります。





萩は全体的に咲き始めで、見頃はもう少し先です。





府市民俳句大会






萩は参道のいたるところに植えられています。
咲き誇ると非常にきれいです。






社殿






















女郎花も咲いています。






鳥居近くに咲いていた彼岸花





コンパクトデジカメで撮影しましたので、今一つ満足できない画像になってしまいました。

今回の入院でたくさんの方々より御見舞いのお言葉を頂戴し、感謝に絶えません。
入院となった症状は、先週土曜日くらいよりほとんど消失しました。
ただ、検査データがまだ完全に元に戻っておらず、主治医からもう少しと言われています。
入院中はひたすら読書三昧ですが、それも退屈してきました。
主治医からは外出、外泊もいいですよということでしたので、半日程度外出してみました。
また機会があれば、投稿いたします。






北嵯峨野の田圃景色と彼岸花

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入院中、ずっと気になっていたことがあります。
秋の彼岸の頃、北嵯峨野の田圃の畔に咲き誇る彼岸花の撮影です。
病院で昼食を摂った後、たまらず外出しました。
黄金色の稲穂が頭を垂れ、稲刈り真っ最中ですが、その近くでは彼岸花も見頃です。

稲刈りを待つばかりの稲穂





田圃の畔には彼岸花が咲き誇っています。





蝶が彼岸花の蜜を吸っています。






田圃の畔に彼岸花を植えるのは、モグラ対策でしたが、今はプラスチック板に代わってしまいました。
しかし、稲穂と彼岸花は秋の風物詩には欠かせない景色です。





雲が多かったのですが、青空に向けて撮影してみました。










オオケダケもきれいです。










秋の花の代表格のコスモスです。





稲刈りが終わった田圃もあります。
今年の出来はどうなのでしょうか。










一面の黄金色、美しい景色だと思います。





もう少し彼岸花を撮影します。















もっと青空だと愛宕山もきれいに写るのですが、、、。





広沢の池です。





よく見たら、貸しボートが出ています。










初秋の北嵯峨野の景色を満喫して、病院に戻りました。




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